ウォッカのルーツには諸説あり、20世紀後半までは明確にされていませんでした。しかし、1977年にポーランドが自国発祥説を唱えたことで、ロシアがこれに反論し、名称の使用権などをめぐって法廷論争に発展。最終的には、1982年に国際調停裁判所でロシアを起源とすることで決着がついています。

当時ポーランド側は、15世紀初頭に書かれた文献にウォッカの名が残っていると主張しましたが、ロシア側の、14世紀のロシアにはブドウを原料とした蒸溜酒「ズィズネーニャ・ワダ」があり、15世紀半ばにはライ麦を用いたウォッカの原型「ワダ」が造られていたとする主張のほうが認められたのです。

いずれにしても、アラビアからヨーロッパ各地へと蒸溜酒が伝わり、ロシアやポーランドなどで寒冷地に適した進化を遂げた結果、氷点下30度でも凍らないウォッカが生まれたと考えて間違いないでしょう。

 

ウォッカの主原料は穀物で、トウモロコシや大麦、小麦、ライ麦など使われるが、北欧やロシアなど一部の寒冷地ではじゃがいもが使われている。 これらの原料を糖化、発酵させ、連続式蒸留機でアルコール分85〜96度のグレーン・スピリッツを作り、水で割ってアルコール分40〜60度に調製した後、白樺の炭層でろ過して製品化されている。

モスコミュールやスクリュードライバーなど居酒屋でも見かける定番カクテルが多数あります。

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