• ジャパニーズウイスキー
  • スコッチウイスキー(ブレンデッド、シングルモルト)
  • アメリカンウイスキー(バーボン、テネシーなど)
  • カナディアンウイスキー
  • アイリッシュウイスキー

 

  • 蒸留という技術について、古いものでは紀元前2000年頃のメソポタミアのバビロニア人が行っていた可能性が指摘されている、これは不確定であり、その根拠の妥当性について論争がつづいている
  • アルコールの蒸留がいつから行われていたかには諸説あるが、現代のルーツにつながる最古の記録は、13世紀のイタリアにおいて、Ramon Llull(1232-1315年)による、ワインからアルコールを蒸留させたものである。その技術は、中世の修道院に広がり、医療目的で利用された
  • 15世紀までにはアイルランドとスコットランドにも蒸留技術が伝播するが、当初は当時の他のヨーロッパ地域と同じく、アルコール蒸留は薬用目的であり、ラテン語で「命の水(aqua vitae、アクア・ウィタエ)」と呼ばれた。そして、蒸留技術は、一般社会でも行われる時代へと移り変わっていく
  • ウィスキーの起源についてはアイルランド説とスコットランド説が古くから知られているが、共に15世紀以前に根拠を求めるものは裏付けに乏しい。アイルランドで最も早くにウィスキーについて言及される史料は、17世紀に成立した年代記であり、1405年の首長の死因はクリスマスに「命の水(アクア・ヴィテ)を暴飲したからだ」とある。一方、スコットランド説の場合は、1494年に「王命により修道士に8ボルのモルト(麦芽)を与えてアクアヴィテを造らしむ」(8ボルはボトル約500本分に相当)が最古の根拠であり、これは同時にウィスキーに関する最古の文献である。
  • 1506年、ジェームズ4世(1488年-1513年)がスコッチウィスキーを好むと伝えられると、ダンディーンの町は当時の生産を独占していた外科医からウイスキーを大量に購入した。また1536年から1541年にかけて、イングランド王のヘンリー8世が修道院を解散すると、独立した修道士たちは自身の生活費を稼ぐためにウィスキーの製法を市井に伝え、ウイスキーの生産は修道院から個人の家や農場へと移った。
  • 1608年に操業を開始した北アイルランドのウイスキー蒸溜所

まだ製法が確立していなかったこの頃のウィスキーは、密造時代に樽による熟成の技法が確立するまで、他の穀物原料の蒸留酒(スピリッツ)と同じく熟成させるものではなかった。現代に知られるものと比べ、色は無色透明で、味はドライかつ荒々しかった。

  • 1608年、北アイルランドのオールド・ブッシュミルズ蒸留所は、ウイスキー蒸留の許可をイングランド王ジェームズ1世から得て操業を開始した。同蒸留所は、世界で最も古く認可されたウイスキー蒸留所を名乗っている。

密造時代に、樽での長期保管により、ウィスキーはマイルドなものとなり、また、樽の香りや風味が添加され、現代に知られる琥珀色を帯びるようになった。以降、密造時代が終わりを迎えた後も、樽で熟成させるという工程がウィスキー製法の重要な要素となる。また、この製法はアイルランドにも広まった。ブレンデッド・ウィスキーの生産もスコットランドで活況を帯び、その万人好みの酒質から、それまでスコットランドの地酒扱いに過ぎなかったスコッチがイングランドなどの他地域でも飲まれるようになり、ブレンデッド・ウイスキーはスコッチの代名詞ともなる。アメリカでも南北戦争終了後に、連続式蒸留機が広く採用されて大規模生産の時代に突入し、1866年に政府公認1号の蒸留所となるジャック・ダニエル蒸留所が建設された。

この頃、日本の主要な酒と本格的な国産ウィスキーを目指したのが鳥居新次郎と竹鶴政孝であり、1918年にスコットランドへ留学してウィスキー製造を学んだ竹鶴の下で、1923年に日本初のモルト・ウィスキー蒸留所(山崎蒸留所)の建設が始まり、1929年に国産第一号となる「サントリーウヰスキー白札」が販売された。また、その後、竹鶴は更に本格的なスコッチ・ウィスキーの生産を目指し、1934年に余市蒸留所を設立する。これらがジャパニーズウイスキーの始まりとされる。

そしてハイボールの肝心な作り方だが、麦を発芽させ、その麦芽に含まれる酵素を利用してでんぷんを糖化させる。この方法自体はビールの仕込みとほぼ同じであり、これをろ過

し麦汁を得、これを出芽酵母によって発酵させると、アルコール度数7〜8%の「ウォッシュ」(Wash) と呼ばれる液体となる。これを単式蒸留器で蒸留する。一般に、複数回の蒸留を終えた際のアルコール度数は60〜70%で、色は無色透明である。

蒸留液は木製の樽(樽を用いた熟成)に詰められ、数年以上エイジングして熟成させることによって豊かな風味と色を呈する。スコッチ・モルト・ウイスキーでは通常、素材にオークが用いられる。ウイスキーの色や香りには樽の材料のオークに含まれるポリフェノールの一種(タンニン)が寄与している。同時に樽の木に含まれるタンニンは滓(おり)下げ剤としてウイスキーの透明感や味にも役割を果たしている

ウイスキー原酒は熟成により、樽毎に異なる風味に仕上がるものであり、最終的にはこのいくつかの樽の原酒を調合し、香味を整えてから度数40%程度まで加水し、瓶詰めされ出荷される。また、低価格品でも高級品でも、同一メーカーであれば同じ原料と同じ製法であるところが、日本酒やワインなどの醸造酒とは大きく異なる点である。

21世紀においては、ウイスキーを分子レベルで分析して植物・果実などから抽出した成分を添加したり、ウイスキーの中に木材を入れて圧力をかけたりして熟成工程に代え、最短1日という短期間で風味を出す新興企業もアメリカ合衆国にはある

私は普段からハイボールを飲んでいますが、こんな昔からウイスキーが飲まれていると思うと感慨深いものがありますね。また明日から別の内容のニュースをあげようと思っています。楽しみにお待ちください。